NAS TROUBLE GUIDE
NASからカチカチ・ガリガリ
異音がする時の対処
以前はなかった大きな音が繰り返すなら、原因確認よりデータの状態を変えないことを優先します。音の種類と、認識不能・速度低下・ディスク警告が同時に起きているかで判断してください。
音の種類から最初の行動を決める
硬いクリックが反復/ガリガリ
HDD内部の物理的な問題が疑われます。ファイルコピー、完全SMARTテスト、再起動を繰り返さず、重要データがある場合は現状を保ちます。
コトコト/短いシーク音
通常の読み書きでも発生します。ただし急に大きくなった、同じ場所で反復する、エラーを伴う場合は安全側で停止します。
ブーン/共振/ファン音
ドライブトレイや筐体の振動、冷却ファンの可能性があります。ケースを開けず、外側から設置面・吸排気口・音の位置だけを確認します。
電子音・ビープ音
HDDの機械音ではなくNAS本体の警告音かもしれません。画面が開く場合は、警告理由・RAID状態・対象ベイだけを控え、修復はまだ開始しません。
データを悪化させにくい確認順序
- NASへの書き込みを止める同期、バックアップジョブ、録画、ダウンロード、データベースなどの連続アクセスを止めます。
- 音を短時間だけ記録するスマートフォンで発生位置と間隔が分かる動画を撮り、再現のために電源を入れ直さないでください。
- 表示されている情報だけ控えるメーカー・型番、RAID構成、ベイ番号、ディスク状態、エラー、直前の操作を記録します。
- 別媒体のバックアップを確認するNAS自身のスナップショットではなく、NAS故障の影響を受けない別媒体・クラウドのコピーを確認します。
- 停止・交換・相談を選ぶ下の判断表で、データの重要度と障害台数を優先して決めます。
交換してよい場合・先に相談する場合
RAID 5などが「縮退」で動いていても、次の1台に問題が起きればデータへ到達できなくなることがあります。交換とリビルドは、残る全ディスクへ読み取り負荷がかかる作業として判断してください。
やってはいけない操作
- 音を再現するために電源の入切を繰り返す
- 異音が続くHDDへ完全SMARTテストや不良ブロックスキャンをかける
- 対象ベイを確認せずディスクを抜く、順番を変える
- 複数台警告のまま、正常そうな1台だけを基準にリビルドする
- HDDを開封する、叩く、冷やす、分解修理する
- 元ディスクへ復旧データを書き戻す
公式情報で確認する
- Synology:NASから異常な音がする場合ドライブ、トレイ、筐体振動などの切り分け
- Seagate:HDDの音と意味通常音と、反復する強いクリック・擦過音の違い
- QNAP:ディスク状態の見方SMART警告、I/Oエラー、交換対象の確認
- Synology:縮退ストレージプールの修復バックアップ確認後に参照する公式交換手順
メニュー名や交換条件はOS・機種・RAID構成で変わります。作業時は必ず自分の機種の最新公式手順を優先してください。
よくある質問
NASのカチカチ音はすべて故障ですか?
いいえ。HDDのヘッド退避や通常の読み書きでも短い動作音は出ます。ただし、以前はなかった大きな音、一定間隔で繰り返す硬いクリック音、ガリガリ・擦れる音、認識不能を伴う音は物理的な問題の可能性があるため、通常音と決めつけないでください。
異音がしたらSMARTテストを実行してよいですか?
重要データの別バックアップがない、読み取りが遅い、認識が途切れる、強い異音が続く場合は、長時間の完全テストや不良ブロックスキャンより先に利用停止を優先します。テスト自体が故障しかけたHDDへ継続アクセスするためです。
故障ディスクをすぐ交換してリビルドすべきですか?
最新バックアップがあり、障害が1台だけで、管理画面がRAIDの縮退と対象ディスクを明確に示す場合はメーカー手順に沿った交換が候補です。複数台警告、リビルド失敗、構成不明、重要データのバックアップなしなら、交換や再構築を始める前に専門診断を検討してください。
約1分・登録不要
異音以外の状況も含めて危険度を確認
ディスク警告、リビルド、バックアップ状況から、停止・相談の優先度を判定します。
無料で緊急度を判定する →対象:HDD搭載NAS・RAID機器/最終確認日:2026年8月28日