CONSULTATION CHECKLIST
NAS復旧の相談前に
準備する情報
「つながらない」だけで相談するより、機器・構成・症状・直前操作を分けて伝えると、メーカーサポートとデータ復旧のどちらが適切か判断しやすくなります。情報を集めるために危険な再通電や分解をする必要はありません。
最初に控える8項目
- メーカー・型番・シリアルNAS本体、拡張ユニット、電源アダプター。ラベルは電源を入れず撮影できます。
- OS・ファームウェアQTS/QuTS hero/DSM等の版。分からなければ「不明」で構いません。
- ディスク本数とベイ順各ベイのメーカー・型番・容量、交換履歴。抜かずに管理画面や購入履歴から確認します。
- RAID・プール・ボリュームRAID 1/5/6/10、SHR、JBOD等。ストレージ画面を全体が読める状態で撮影します。
- 暗号化の有無ボリューム/共有フォルダ暗号化、鍵ファイル・パスワードの所在。相談先へ最初から送信はしません。
- 表示エラーと物理症状LED、ビープ音、異音、異臭、温度、管理画面の文言を原文のまま記録します。
- 発生前後の時系列停電、更新、ディスク交換、リビルド、削除、初期化、落下などを時刻順に並べます。
- バックアップと必要データ別NAS、USB、クラウド、スナップショットの最終日時と、最優先ファイル・概算容量を示します。
相談先を分ける
主な状況最初の相談先
本体故障、電源、OS、保証、正常ディスクの移行可否メーカーサポート。機種固有の公式手順と保証条件を確認
NASは動くが設定・共有・IPだけの問題メーカーまたは管理担当。初期化せず設定を切り分け
異音、複数ディスク、初期化、フォーマット、重要データが唯一データ復旧の診断。原本を変える作業前に相談
正常なバックアップがあり、機器を再構築したいメーカー・保守担当。復元テスト後に再構築計画を確認
ログ・画面を安全に残す
全体と詳細を1枚ずつ
ストレージ全体、RAID状態、各ディスク、エラー全文、時刻が分かるように保存します。
安定稼働時だけ取得
QNAPはHelpdesk、SynologyはSupport Centerから診断ログを生成できます。不安定な機器で無理に取得しません。
鍵・パスワードは分離
暗号化の有無は伝えますが、依頼先と送付方法を確認するまで認証情報そのものは渡しません。
ベイ順を崩さない
抜去・梱包は相談先の指示後。必要なら本体とディスクの対応が分かるよう番号を付けます。
見積・契約で確認する10項目
- 初期診断、送料、キャンセル、返送にかかる費用
- 「成功」の定義と、希望ファイルが戻らない場合の料金
- 診断後に追加料金が発生する条件と上限
- 復元データの納品媒体・容量・暗号化方法
- 標準納期、緊急料金、途中経過の連絡方法
- 原本ディスク・NAS本体・交換部品の返却可否
- 作業場所、再委託の有無、機密保持、データ消去方針
- 暗号化NAS、仮想マシン、データベース等への対応範囲
- ファイル名・フォルダ構造・更新日時が保持される可能性
- 復旧後の動作確認期間と問い合わせ窓口
相談時にそのまま伝える要約
項目記入例
機器と構成QNAP TS-464/4台/RAID 5/QTS版不明
発生日時と直前操作8月28日14時、停電復帰後に1回起動
現在の状態ベイ2・3警告、RAID Not Active、異音なし
その後に行った操作管理画面撮影のみ。交換・検査・初期化なし
バックアップ3か月前のUSBあり。直近データ約500GBが必要
公式情報で確認する
- QNAP:診断ログの収集とサポート送信Helpdeskからログを保存し、機種・OS・症状を添えて問い合わせ
- QNAP:サポートチケットの作成エラー、スクリーンショット、ログ等の添付項目
- Synology:サポート用システムログSupport Centerからの生成・アップロード手順
- Synology DSM 7:Log Center日時・重要度・ユーザー等でログを検索・書き出し
ログには設定・状態などの診断情報が含まれます。公式サポートまたは契約を確認した依頼先に限定し、公開掲示板へそのまま添付しないでください。
よくある質問
相談前にディスクを抜いて送る準備をした方がよいですか?
指示されるまで抜かないでください。NAS本体、RAID構成、ベイ順、暗号化情報が診断に必要な場合があります。抜去が必要なら電源を切り、1台ずつベイ番号を記録して扱います。
ログを取るためにNASを再起動してよいですか?
ログ取得のためだけに再起動しないでください。管理画面が安定して開き、異音・異臭・複数障害がない場合は公式機能から既存ログをダウンロードできます。不安定なら画面写真と時系列だけでも相談できます。
復旧業者の見積で何を確認すべきですか?
初期診断費、キャンセル時費用、成功の定義、希望ファイルが戻らない場合の料金、復元先媒体、納期、原本返却、機密保持、暗号化データの扱いを確認します。
相談前の状況整理
症状とバックアップから緊急度を確認
情報収集を続けてよいか、すぐ停止して相談すべきかを約1分で整理します。
無料で緊急度を判定する →対象:NAS・RAID機器のメーカー相談/データ復旧相談/最終確認日:2026年8月28日