NAS TROUBLE GUIDE
RAIDリビルドが
失敗・停止した時の対処
リビルドは、残っている全ディスクから大量に読み出して冗長性を戻す処理です。失敗した原因を確認せず、再実行・再起動・別ディスク交換を繰り返すと、残存ディスクへさらに負荷がかかります。まず表示状態とバックアップを確認し、原本を変えない判断をしてください。
まず「どの状態で止まったか」を分ける
Degradedのまま開始しない
交換ディスクがメンバーになっていない、容量・互換性・ベイ指定が合わない可能性があります。初期化やスペア設定を試す前に、機種別手順と表示を記録します。
途中でFailed/停止
残存ディスクの読み取りエラーなどが疑われます。エラー箇所を消す目的のスキャンや再構築反復は避け、バックアップとデータ重要度を優先します。
Not active/Crashed
障害台数がRAIDの許容範囲を超えた可能性があります。新規プール作成、初期化、強制オンライン化を行わず、現状を保ちます。
Rebuildingで進行中
新しいエラーや物理的危険がなければ、ディスクを抜いたり任意に電源を切ったりせず、書き込み負荷を減らして進捗と警告を監視します。
状態を変えない確認順序
- 同期・録画・バックアップジョブを止める管理画面が安定して開く場合だけ、通常利用による書き込み負荷を減らします。修復・スクラブ・テストは開始しません。
- RAIDと各ディスクの表示を撮影するDegraded、Rebuilding、Not activeなどの状態、進捗率、エラー文、ベイ番号、シリアル、時刻を画面保存します。
- 交換前後の対応関係を記録するどのベイから何を抜き、どのディスクを入れたかを確認します。確認のために抜き差しし直さないでください。
- NAS外のバックアップを確認する同じストレージプール内のスナップショットではなく、USB、別NAS、クラウド等のコピーが実際に読めるか確認します。
- 下の判断表で再開か相談かを決めるデータが唯一の原本なら、通常の修復手順より原本保全を優先します。
再構築を進められる場合・止める場合
やってはいけない操作
- 原因不明のままリビルドを何度も再実行する
- 残存ディスクへ完全SMARTテスト、不良ブロックスキャン、RAIDスクラブを重ねる
- リビルド中にディスクを抜く、ベイ順を変える、任意に電源を落とす
- 「非アクティブ」を直すため新しいストレージプールやRAIDを作成する
- 故障と一時切断を区別せず、Recoveryや強制オンライン化を実行する
- 元ディスクを初期化・フォーマットし、復旧先として上書きする
相談前に控える情報
公式情報で確認する
- QNAP QTS 5.2:ストレージプールの状態Degraded、Rebuilding、Read-Only、Not Activeの区別
- QNAP:Error状態のRAIDグループをRecoverする条件一時切断とディスク故障を混同しないための注意
- Synology DSM 7:ストレージプールの修復Degraded状態の修復前提と交換ディスクの選択
- QNAP QTS 5.2:Degraded状態のRAIDグループ再構築公式画面での再構築手順。機種とQTS版が一致する場合のみ参照
メニュー名、修復可能なRAID、交換容量、ホットスワップ可否は機種・OS・構成で変わります。このページだけを根拠にディスク交換や分解修理をせず、必ず対象機種の最新公式手順を優先してください。
よくある質問
リビルドが止まったら、もう一度実行してよいですか?
原因が分からないままの再実行は避けてください。残っているディスクの読み取りエラー、複数ディスク警告、異音、RAIDが非アクティブになった状態では、再実行が追加負荷になります。別バックアップがあり、障害が許容範囲内の1台だけで、交換ディスクの要件とベイが公式手順どおりと確認できる場合に限り、メーカーの機種別手順を確認します。
リビルド中に電源を切ってよいですか?
進行中で新しいエラーや物理的な危険がない場合、任意の電源断やディスク取り外しは避け、負荷の高い利用を止めてメーカー手順を確認します。異臭・煙・異常発熱など人身や火災の危険がある場合は安全を最優先に電源供給を止めてください。
RAIDのRecovery(復旧)を押せば直りますか?
同じ意味ではありません。QNAPは、Error状態からのRAID Recoveryを、一時的に切断されたディスクを元のベイへ戻した場合の操作として説明し、ディスク故障には役立たないと明記しています。表示名だけで実行せず、状態と原因を先に確認してください。
交換ディスクは同じ容量なら使えますか?
容量だけでなく、機種互換性、実容量、ドライブ種別、RAID構成ごとの条件があります。交換候補はNASメーカーの互換表と、その機種・OS版の修復手順で確認してください。
約1分・登録不要
他の症状とバックアップ状況も含めて判定
複数ディスク警告、異音、認識状態から、再構築を止めて相談すべき危険度を確認します。
無料で緊急度を判定する →対象:HDD/SSD搭載NAS・RAID機器/最終確認日:2026年8月28日