SYNOLOGY / DSM STORAGE POOL GUIDE
SynologyのDegraded・Crashedで最初にすること
DSMでは、ドライブがHealthyでもストレージプールがDegradedになることがあります。Repairはドライブ単体の修理ではなく、選択したドライブをプールへ組み込む処理です。プール状態・RAID/SHR・不足ドライブ・交換要件を確認してから進めます。
表示を見て、最初の行動を分ける
表示・状態意味と次の行動
Storage Pool: Degraded必要ドライブが欠け、冗長性が低下Storage Managerでプール構成・不足ベイ・障害ドライブを確認。読めるならバックアップ後、適合する交換ドライブでRepairします。
Drive: Healthy / Pool: Degraded個々のドライブ健康とプール構成は別評価抜いたドライブ、追加後のプール構成、システムパーティション、必要台数を確認。Healthyだから抜いてよいとは判断しません。
Repair unavailable要件を満たす未使用ドライブがない等交換ドライブの状態・種類・容量・プール/ボリューム状態を確認。回避操作をせず公式の選択不可ガイドへ進みます。
Storage Pool / Volume: Crashed通常のDegradedより深刻な障害Repairの繰り返しや初期化を止め、読めるデータの退避、ログ保存、Synologyサポートまたは復旧相談を優先します。
Repairing交換ドライブをプールへ組み込み中完了まで別ドライブ交換・拡張・再起動を重ねず、進行と追加警告を監視します。
安全側で進める確認順序
- 物理障害を除外異音、異臭、異常発熱、複数ベイの警告があれば、DSM操作より停止と相談を優先します。
- Storage Managerを撮影Overview、Storage、HDD/SSDの各画面で、プール・ボリューム・各ドライブ・ベイ番号の状態を記録します。
- SHR/RAID構成を確認SHR/SHR-2、RAID 1/5/6/10、台数、暗号化、SSDキャッシュ、直前の交換・抜き差し・DSM更新を控えます。
- 読めるデータを先に保護Degradedでもアクセスできるなら、最重要データをHyper Backup等の既存設定または別媒体へ退避。新しい設定変更は最小限にします。
- 交換要件を照合新ドライブの健康状態、種類、容量、互換性、未使用状態を確認し、Repair画面で選択したベイを再確認します。
- 1台ずつ完了させる許容範囲内の単一障害だけを交換し、Repair完了とHealthy復帰を確認してから、別の交換や容量拡張を検討します。
Repairを進める条件・止める条件
確認点進める条件/止める条件
プール状態進める:Degradedで障害数が許容範囲内、データへアクセス可能。
止める:Crashed、複数障害、異音、構成不明、Repair失敗。
止める:Crashed、複数障害、異音、構成不明、Repair失敗。
交換ドライブ進める:Healthy、種類と容量の要件を満たし、他のプール/ホットスペアに未使用。
止める:Critical、容量不足、種類不一致、既存データが必要なドライブ。
止める:Critical、容量不足、種類不一致、既存データが必要なドライブ。
消去警告進める:画面が交換用の新ドライブだけを選択していることをベイ番号で確認。
止める:元データのあるドライブ、選択ベイ不明、複数ドライブを同時に選択。
止める:元データのあるドライブ、選択ベイ不明、複数ドライブを同時に選択。
Repairボタン進める:公式要件を満たし、対象プールと新ドライブが明確。
止める:選択不可/失敗の理由が不明。非公式コマンドや再初期化で迂回しない。
止める:選択不可/失敗の理由が不明。非公式コマンドや再初期化で迂回しない。
Reset進める:管理者設定の復旧目的でも、モードとデータ影響を公式資料で確認。
止める:Factory Reset/Erase All Dataをストレージ障害の修復に使う。
止める:Factory Reset/Erase All Dataをストレージ障害の修復に使う。
やってはいけない操作
- DriveがHealthyだからという理由だけで、Degradedプールのドライブを抜く
- Repairの消去対象ドライブとベイ番号を確認せず進める
- Repair完了前に2台目を交換する、複数ドライブを同時に抜く
- Repairが選べない/失敗する状態で、初期化・プール削除・非公式コマンドへ進む
- Factory Reset/Erase All Dataを、DSMやプールの『修復』だと思って実行する
Synologyの公式確認先
- Synology:Repair a Storage Pool(DSM 7)Degradedプールを交換ドライブで修復する公式手順
- Synology:Replace a Drive(DSM 7)予防交換・容量拡張時のReplace Drive要件
- Synology:Repairを選択できない場合交換ドライブの健康・要件、ボリューム状態などの確認
- Synology:VolumeがCrashedになった場合通常のDegradedと区別し、利用可能化・退避を判断
- Synology:System Reset(DSM 7)Factory Reset/Erase All Dataのデータ消去範囲
公式資料の本文・画像は転載せず、2026年8月28日時点の安全判断を独自に再構成しています。リンク先で対象製品・OS・更新日を確認してください。
よくある質問
DriveはHealthyなのにStorage PoolがDegradedです。誤表示ですか?
必ずしも誤表示ではありません。Driveの健康状態と、プールが必要な構成・台数を満たすかは別です。以前プールへ追加したドライブを抜いた、システムパーティションや構成に問題がある等も考えられるため、プール構成とベイ履歴を確認してください。
Repairで『新しいドライブのデータを消去』と出ます。NAS内のデータも消えますか?
通常はRepairへ追加する交換ドライブを初期化する警告です。ただし選択を誤れば必要なドライブを消すため、プール・ベイ番号・新ドライブを照合し、バックアップを確認してから進めます。
Repairが押せません。Factory Resetすれば直りますか?
いいえ。SynologyはFactory Reset/Erase All Dataがドライブ上の全ユーザーデータを消去すると案内しています。Repairが選べない理由を公式チェック項目で確認し、Crashedや重要データがある場合はサポートへ相談してください。
CHECK BEFORE YOU TOUCH
今の状態を1分で整理する
メーカー別の操作へ進む前に、異音・複数障害・リビルド失敗など、停止を優先すべき条件を確認します。
NAS・RAIDの緊急度を判定する →対象:Synology DSM 7系NAS・SHR/RAID(モデル・DSM版別公式手順を優先)/最終確認日:2026年8月28日